かさしまでは、
「もずく」ではなく「もぞく」。
いちばんの特長は、その歯ごたえで、
噛むとシャキシャキ音がする。
それぐらいでないと、
かさしまの「もぞく」とは言えません。
昔ながらの甘辛いみそだれでも、
ポン酢でも、
特性辛子でも、かけるのは
必ず食べる直前に!
日本中どこをさがしても、
こんな「もぞく」はないはずです。
●7月中旬〜
●そのまま/みそ汁
江戸時代から有名だった、
かさしまの「岩のり」。
肉厚で、噛みごたえがすごいんです。
天然ものを手摘みして、
型にいれて天日干しまで、
いまでもすべて手作業でつくられます。
海の香りと風味が
ものすごく強い「岩のり」は
1枚300円以上もする高級品です。
●1月ごろ
●塩むすび/お雑煮
もぞく同様、収穫量は
その年ごとに変わります。
かさしまのえごは、
出汁とお醤油とお砂糖で味付けして、
仕上げに炒った胡桃や
落花生を砕いてのせます。
ちなみにこの胡桃、
山から川を伝って海に流れついたものを、
海岸で拾うのがかさしま流。
めずらしい味付きえご、ぜひ一度お試しを。
●7月下旬〜
●味付けえご
お味噌汁や酢のものなど、
日本人に最もなじみ深い
海藻のひとつであるわかめ。
そんなわかめも、かさしまなら、
ひと味ちがうおいしさを
楽しむことができます。
特に、とれたてのめかぶは、
「この世のものとは思えない」と
言う人がいるほど
よそでは味わえない絶品です。
●5月中旬〜
●焼きめかぶ/酢のもの
海藻が豊富なかさしまでは、
それを食べて育つ貝類も
よくとれます。
特に、栄養をたっぷりとった
さざえやあわびは、
形も大きさも一級品。
最近まで、海女さんたちが
収穫していたというところも、
かさしまならではのポイントです。